定価:本体570円+税
カバーイラスト:佐々木こづえ
 
啓文堂書店小田急相模原店 岡山梨紗さん
最初からぎゅっと掴まれてしまった。同じ教室の中にいる5人。みんなそれぞれ、ちょっとずつすれ違って思い込んだり、ほんの少しだけほろ苦かったり……でも、それだけじゃない青春小説の傑作。教室の中でどこか不器用にモヤモヤした日を思い返してすごく共感してしまった。読み終わって、今日だけはまっすぐ空を見つめてみたいなと思った。

ときわ書房船橋イトーヨーカドー店 小峰麻衣子さん
最初に『プラネタリウム』を読んでハマリ、著作を一気読みしました。みずみずしく透明感のある文章と純粋で芯の強い少女たちに惚れました! 読んだ後元気になれる、そんなパワーを持った本ばかりです。

有隣堂藤沢店 菅野貴子さん
「春の電車」のチェミと、中学時代の思い出からなかなか卒業出来ず、高校生活に馴染めずにウジウジしていたあの頃の自分が重なって、朝の満員電車に乗らずに何度も見送った日々のことをふっと思い出して胸が痛くなりました。

静岡市立御幸町図書館 渡辺祐佳子さん
「自分が思う自分」と「人から見た自分」のギャップが思春期のリアルな心情を浮き彫りにしています。(『朝日新聞』2009年2月1日「読書面」より ※本文章を朝日新聞社に無断で転載することを禁じます)

ライター 瀧井朝世さん
ここ数年、ヤングアダルト小説の勢いがいい。(中略)そんななかでも飛びぬけて、実になまなましく10代の現実を描く作家が、梨屋アリエさんだ。彼女が描く世界は、切なくて甘い青春なんてもんじゃない。登場人物たちに実に過酷な茨の道を歩かせてしまうのだから。時には虚勢をはり、時には痛々しいほど空回りし、時にはズタボロになりながら進み続ける少年少女が抱える痛みの、なんとリアルなこと!(本書解説より)


友だちなんて、大学に入ってから作ればいい
――周囲と距離を置く一匹狼・玉木崇音
楽しかった中学校が、懐かしい……
――学校になじめない内気な吹奏楽少女・緑川千映見
なぜ、どうして、ぼくらの思いは届かないのだろうか
――生物学部の悩める美少年・福田和磨
小さかった頃、オレは時々スーパーヒーローになっていた
――常にイケてる女子をはべらすモテ男・河野健治
わたしは、みんなに好かれる人間になりたいのです
――明るく気さくで、人目をひく少女・遠藤珠生
 


書きたいものを書いているうちに、作者の年齢はヤングなアダルトからミドルなアダルトに向かいつつありますが(笑)、内側から見ても外側から見ても、一人の人間を知るというのは、難しいものだなあと思います。
それぞれにピュアな五人を、気に入っていただけたら、嬉しいです。
(本書あとがきより)

梨屋アリエ(なしや・ありえ)
1971年栃木県生まれ。東京都在住。98年『でりばりぃAge』(講談社文庫)で第39回講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。著書に第33回日本児童文芸家協会新人賞を受賞した『ピアニッシシモ』(講談社文庫)、『プラネタリウム』『プラネタリウムのあとで』『スリースターズ』(以上講談社)、『空色の地図』(金の星社)、『ツー・ステップス!』(岩崎書店)、『ハピ☆スタ編集部』シリーズ(フォア文庫・金の星社)などがある。


著者ホームページ
http://www13.plala.or.jp/aririn/